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【予防歯科】フッ素塗布でむし歯予防をしよう!カテキンを組み合わせると相乗効果!?
こんにちは。
阪急京都線「茨木市駅」から徒歩4分の歯医者【あき歯科クリニック】です。
2022年の歯科疾患実態調査では、なんらかのフッ素(フッ化物)を使用した経験のある方は59.4%と報告されています。
しかしながら歯科医院などでフッ素塗布を受けたことがある方は、わずか13%程度でした。
(参考:厚生労働省 「令和4年度歯科疾患実態調査」p24より) >
歯科医院でのフッ素塗布はむし歯予防に効果があるものの、認識をされている方が少ないのかもしれませんね。
今回は、「歯科医院でのフッ素塗布のメリット」と、「緑茶由来のカテキンとむし歯予防」について解説いたします。
フッ素塗布のメリットについて
歯科医院でのフッ素塗布には、次のようなメリットがあります。
歯質の強化
フッ素は歯の表面のエナメル質の成分であるハイドキシアパタイトと結合することで、フルオロアパタイトという硬い構造の成分に変化します。
フルオロアパタイトはミネラルが溶けだしにくく、むし歯になりにくい強い歯になることが特徴です。
酸の生成の抑制
お口の中のむし歯菌は、「糖分」を取り込み「酸」を生産し、歯の表面にあるエナメル質を溶かしむし歯を発生させます。
この「酸」の生産を抑制するのが、フッ素です。
再石灰化を促進
酸が原因で溶けた歯は、唾液の作用により修復をすることができます。
この働きを「再石灰化」といい、むし歯予防にとても重要な作用です。
フッ素は、歯のミネラルを補充して再石灰化を促進させる効果があります。
フッ素塗布にカテキンを組み合わせるとむし歯予防がUPする?
むし歯は、お口の中のプラーク(歯垢)に存在する細菌が、糖分を餌にして生産する酸が原因で、歯が溶けてしまう状態のことです。
緑茶由来のカテキンには細菌を消滅させる作用はないものの、むし歯の原因となる細菌の成長と、酸の生産を抑制する効果があります。
東北大学の研究で、「緑茶に含まれるカテキン」と「歯科でのフッ素塗布に含まれるフッ素(フッ化物)」を組み合わせると、酸の生産をより効果的に抑制させることが報告されました。
さらにこの効果は、むし歯の起こりやすい酸性環境で強くなるのです。
(参照:東北大学PressRelease「カテキン×フッ化物でむし歯の予防効果アップ! 口腔細菌がつくり出す「酸」を効率良く抑制するための方法を発見」より) >
カテキンとフッ素の組み合わせはむし歯予防に役立つ可能性があるので、今後も注目だといえます。
しかし研究結果から、「緑茶を飲めばむし歯にならない」と勘違いをしてはいけません。
むし歯は色々な要因で発生するのものであり、最も効果的な予防は毎日の丁寧なブラッシングと歯科医院でフッ素塗布などの予防歯科に取り組むことです。
【あき歯科クリニック】のフッ素塗布で予防歯科を始めませんか?
茨木市駅徒歩4分の【あき歯科クリニック】では、ブラッシングの指導やフッ素塗布などの予防ケアに力を入れており、患者さまの健康な歯を維持できるようサポートさせていただきます。
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